むし歯とは違い『歯の周りの病気』です。成人の7割が歯周病と推定されています。食べ物などの磨き残しに菌が集まり歯垢(プラーク)になります。歯垢は歯ブラシで落ちますが落としきれないと歯石という硬い菌の塊になります。歯石は歯ブラシで落ちないので時間と共にドンドン大きくなります。そこにたまった歯周病菌によって、歯肉と歯の周りの骨を破壊していきます。初期や中期では痛みや揺れはほとんどありません。痛みがないから本人は気になりませんが、自覚症状が出てからは、歯ぐきからの血やうみが出たり、歯がグラグラしてひどいと抜け落ちたりしてきます。歯の抜ける原因のトップです。正しい歯ブラシと定期的な検診で歯周病を進行させないように維持していくことは可能です。
■ 歯周病チェック
□ 口臭が気になる。
□ 歯磨きで歯ぐきから血が出る。
□ 歯ぐきが赤い。
□ 冷たいものがしみる。
□ 歯と歯の間の歯ぐきが膨らんでいる。
□ 歯と歯の間に隙間ができてきた。
□ 歯が伸びてきた。
□ 歯ぐきからうみが出る。
□ かむと痛む。
□ 歯が揺れる。
2つ以上あれば歯周病の疑いがあります。検診してください。
■ 歯周病の治療
歯磨きが歯周病の基本治療なので、歯磨き法の改善とモチベーションの向上が必要になってきます。
- 精密検査
歯垢(プラーク)の付着状況の確認と歯周ポケットの深さを測ります。レントゲン審査・診断を行います。
- スケーリング・ルートプレーニングとブラッシング指導
歯の表面や歯肉の深い部分の歯垢や歯石を取り除きます。場合により麻酔を行うことがあります。同時に正しい歯磨きのやり方を指導いたします。
- 再評価(再検査)
炎症の程度がどの程度改善されているか検査・確認いたします。良好であれば、定期的な検診(メインテナンス)に移ります。炎症がまだ残っていれば、ブラッシングや再度、クリーニングを行います。場合によっては歯周外科手術が必要になることもあります。
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